スタッフブログ
Blog
トップページスタッフブログ失業保険と職業訓練: 再就職のためのステップガイド
- 投稿日:2023年11月14日
- 職業訓練
失業保険と職業訓練: 再就職のためのステップガイド
失業保険と職業訓練は失業者が新たな仕事を見つけ、再就職するための重要なサポートシステムです。
この記事では、失業保険と職業訓練に関する基本情報から、再就職のためのステップを解説し、最新の政策情報も提供します。
失業保険とは
失業保険の基本情報
失業保険は、失業した労働者が一日でも早く再就職するための支援として給付され、新しい職に就くまでの経済的支えとなる制度です。
給付額と給付期間は個人の保険料支払いと労働歴などに基づいて計算され、失業者の経済的な状況に合わせて調整されます。
失業保険の受給条件と手続き
失業保険の受給条件は、再就職しようとする意志があり行動を起こしているが職に就けず失業状態にあること、雇用保険の被保険者期間が一定期間以上あることが条件です。
手続きはハローワークに求職の申し込みを行い、離職票を提出することから始まります。
具体的な要件や手続きは地域によって異なりますので、ハローワークに連絡を取り、詳細な情報を確認することが大切です。
失業給付の額と期間
雇用保険から受け取れる日々の支援金額を「基本手当日額」といいます。
この金額は、離職する前の直近6か月間の月々の給与(ボーナスなどは含まれません)を合計し、それを180で割ったものです。この金額を「賃金日額」と呼びます。
そして、基本手当日額は、この賃金日額の約50%から80%(ただし、60歳から64歳までの方は約45%から80%)となります。賃金が低いほど、支援率が高くなります。
基本手当日額の上限額は、下記の通りとなります。
また基本手当日額は年齢に応じて上限が設定されています。最新の上限額・下限額は厚生労働省の公式サイトをご確認ください。
給付日数は離職理由によって異なり、以下の3者に分けられます。
特定受給資格者:倒産や解雇などで離職した方
特定理由離職者:期間の定めのある労働契約の期間が満了し、当該労働契約の更新を希望したにもかかわらず更新の合意がなく離職した方
2.就職困難者:障害がある方や社会的事情により就職が困難な方
3.1および2以外の離職者:特定受給資格者・一部の特定理由離職者・就職困難者に該当しない方
それぞれの受給期間は以下の通りです。
詳しい計算方法や最新の情報に関しては、厚生労働省の公式サイトもしくはハローワークのサイトをご確認ください。
職業訓練とは
職業訓練の概要
職業訓練は新しい仕事や職業に必要な、スキルや知識を学ぶプログラムです。
これは特定のスキルや専門知識を習得し、雇用機会を増やし、キャリアアップを支援します。
公的職業訓練とは何か
公的職業訓練(ハロートレーニング)には、雇用保険(失業保険)を受給している人向けの「公共職業訓練」と雇用保険(失業保険)が受給できない人向けの「求職者支援訓練」の2種類があります。
どちらも転職やキャリアアップを考えている人向けの再就職を優位に進める職業スキルや知識を身につけていく制度です。
職業訓練のメリット
職業訓練のメリットは専門性の高い知識・技術を無料(テキスト代を除く)で身に付けられるほか、金銭的な援助を受けられたり、就職支援を受けられたりするメリットがあります。
失業保険を活用した再就職の方法
失業保険を活用した職業訓練の流れ
失業保険を活用して職業訓練を受ける流れは以下の通りです。
- 失業者としてハローワークに登録し、失業保険の申請手続きを行う。
- 職業訓練を受ける意向をハローワークに伝え、希望の職業訓練プログラムを選択
- 訓練受講のための手続きを始める。(訓練受講中は失業保険をもらいながら訓練を受けることができる。)
- 訓練修了後、3ヵ月間は再就職の支援も受けながら新たな仕事を見つけることができる。
失業保険を受けながらの求職活動
失業保険を受けながらの求職活動は、積極的に行う必要があります。
求職活動には、履歴書の作成、面接の練習、求人情報の収集などが含まれます。
ハローワークは求職者に求人情報を提供し、職業紹介も行います。
また求職者のスキルや希望に合った仕事を紹介するためのキャリアカウンセリングも提供されます。
失業給付金を受けながら、新しい仕事を見つけるためのサポートがしっかりと提供されています。
職業訓練コースの種類と選び方
人気のある職業訓練コース
人気のある職業訓練コースは多岐にわたります。
特にIT関連のコースが高い需要を持っています。
プログラミング、ウェブデザイン、データ分析などのスキルを身につけるコースは、技術革新が進む現代社会で非常に重要視されています。
また介護職やITエンジニアなど、高収入や安定性が期待できる職業に関連する訓練コースも人気です
職業訓練コースの選び方のポイント
自身の興味や適性を確認し、楽しみながら学べる分野を選びましょう。
市場での需要や将来の展望を調査し、将来も求められる職業を選ぶことが重要です。
職業訓練の内容や質を評価し、信頼性の高い機関で訓練を受けることを心がけましょう。
失業保険と職業訓練の成功事例
再就職成功者の体験談
~失業して得られたもの~
失業保険をいただくまで少し時間はかかりましたが、同時に職業訓練にも通っていたので次の仕事につながる事を学びながら失業保険がもらえていたのは、大変良かったと思います。
失業期間は大変でしたが、大人になってから学生のような生活を体験し、友達もできて、失業保険のお金だけではない大切なものを得ることが出来ました。
~感謝の期間~
当時働いていた会社の大規模な早期退職制度があり、体調不良であったことから退職を決めました。
失業保険の給付を申請するためハローワークへ行くと、一通りの説明があり、退職理由が自己都合になるかと思っていましたが会社都合であると認定され、待機期間を待つことなく給付金を受け取ることができました。
さらに、勤続20年以上であったことから270日間の給付が受けられ、この給付期間を利用して職業訓練に通い資格を取得することができました。
また、申請すれば短期のアルバイトも認められており、体調を整えつつ少しずつ社会生活へも戻ることもできたのです。
この給付期間のおかげで、自分の希望する職種へ転職することができ、私にとっては感謝の期間でした。
失業保険と職業訓練の成功事例
・新しいキャリアへの転身
失業保険を受けながら職業訓練に参加し、新しい職業に挑戦することができます。
別のキャリアを歩もうと思ったとき、必要な知識やスキルを持ち合わせていないため、挑戦をあきらめてしまうという方は多いです。
しかし、職業訓練によって自分のスキルを高め、視野を広げることで、未経験の職業への挑戦を後押ししてくれます。
・スキルアップへの道
失業保険を受けながら、新しいスキルを習得したり、資格を取得したりすることで、収入を向上させた成功事例もあります。
例えば、失業中にIT分野でのスキルを磨いた方が、専門スキルを身に付けたことにより前職より収入をUPさせることができました。
・専門職での再就職
失業者が専門職に戻ることもあります。例えば、かつて医療分野で働いていたけど失業したという人が、失業保険を受けながら職業訓練に通い、最新のスキルを習得後、再び医療職に戻ることができました。
これらの体験談や成功事例においても、失業保険と職業訓練が、再就職や新しい道を切り開くための貴重なツールであることを示しています。
どんな状況にあっても、希望を持ち、新しいスキルを身につけ、自分の目標を達成するために取り組むことは、成功への近道となります。
よくある質問(と解説)
失業保険と職業訓練に関するよくある疑問と回答
Q1: 失業保険とは何ですか?
失業保険とは、公的保険制度の一種で、正式には「雇用保険」と言います。
加入者は、失業した場合や自己都合での退職にあたり、「失業手当(正式には基本手当)」を受給することができます。
失業手当は、失業した人が安定した生活を送りつつ、1日でも早く再就職するための支援として給付され、新しい職に就くまでの経済的なサポートを提供する制度です。
Q2: 失業保険の受給条件は何ですか?
受給条件は一般に、離職日からさかのぼった2年間のうち、12ヶ月以上雇用保険に加入している方。
一定期間の就職活動をしながらも就職できない状態(失業状態)にあることとされています。
Q3: 失業保険の申請手続きはどのように行いますか?
前職の事業主から受け取った離職票と雇用保険被保険者証、身分証などを管轄のハローワークまでお持ちいただき、失業保険の申し込み手続きを行ってください。
Q4: 失業保険の受給期間はどれくらいですか?
期間は「離職理由」によって異なります。自己都合(一般資格受給者)や会社都合もしくは自己都合(特定理由離職者)などがあり、通常は数か月から1年程度です。
Q5: 職業訓練とは何ですか?
職業訓練は新しいスキルや資格を取得でき、転職や再就職を有利に進めるための制度です。
Q6: 職業訓練プログラムの受け方は?
ハローワークに連絡し希望のプログラムを選択します。
申し込み後審査を経て、訓練プログラムが承認されることで受講開始となります。
失業保険と職業訓練の関連リンク
失業保険や職業訓練に関する公式サイトへのリンク
失業保険
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koyouhoken/index_00003.html
職業訓練
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/hellotraining_top.html
他の関連情報を提供するウェブサイト
・失業保険に関するウェブサイト
ハローワーク
URL: https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
ハローワークでは、失業保険の申請や求人情報の検索、職業訓練プログラムに関する情報が提供されています。
・職業訓練に関するウェブサイト
厚生労働省
URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/rishokusha.html
厚生労働省の公式ウェブサイトでは、職業訓練プログラムに関する情報が提供されています。
結びつける社会保険と税金
失業保険と社会保険の関連性
失業保険と社会保険はどちらも日本の労働者とその家族の経済的な保護を目的とした制度です。
失業保険の役割は、失業状態にある場合一時的に次の再就職までの経済的支援を行うこと。
社会保険の役割は、人々が病気やけが、出産、死亡、老齢、障害、失業など生活の困難をもたらすいろいろな事故に遭遇した場合に一定の給付を行い、人々の生活の安定を図ることを目的とした、強制加入の保険制度です。
社会保険は、失業保険制度を補完し、より包括的な保護を提供します。
1.収入の安定
社会保険は、失業保険ではカバーしきれないリスクに対処します。
例えば、長期の病気や障害により働けない場合、社会保険からの給付金が生計を支えます。
2.健康とウェルビーイング
社会保険は、労働者の健康を支え、経済全体の安定に寄与します。
健康な労働者は生産性が高まります。
3.高齢に備える
社会保険は高齢者に年金を提供し、退職後の生活を保障します。
失業保険と社会保険は、日本の労働者とその家族を守るために協力し、安心して生活できる環境を提供しています。両制度の連携により、リスクからの保護が向上し、日本の社会全体が安定し繁栄するのに役立っています。
失業給付と税金についての基本情報
失業給付は、日本国内において一般的には課税の対象となります。
【課税対象としての失業給付】
失業給付は、受給者の所得に含まれ、年末調整や年次所得税申告において報告されます。
失業給付を受けた場合、年末調整の際に、雇用保険料控除などが考慮され、適切な所得税が源泉徴収されます。
【年末調整と源泉徴収】
失業給付は源泉徴収の対象となり、支給時に源泉徴収された税金は、給付金から差し引かれます。
年末調整において収入と支出がまとめられ、過不足分が調整され適切な所得税が計算されます。
【非課税の例外】
一部の特別なケースでは、失業給付が非課税の場合があります。
たとえば、失業給付を受けている間に他の特別な給付や手当てを同時に受ける場合、非課税とされることがあります。
ただし、非課税の具体的な条件やケースは法律や税制改正によって変動することがあるため、最新情報を確認することが重要です。
以上が給付と税金に関する基本情報です。
具体的なケースについては、税務署や税理士に相談し、詳細な情報を入手することをお勧めします。
まとめ
職業訓練と失業保険を活用した再就職の要点
再就職への一歩を踏み出すために、職業訓練と失業保険は、再就職をサポートするための重要な制度です。
再就職の成功のステップは以下の通りです。
1.失業保険について知ろう!
2.どんな職種に就きたいのか目標を明確にしよう!
3.目標に合った職業訓練を選ぼう!
4.職業訓練を活用して新しいスキルを身につけよう!
5.関係機関(ハローワークや派遣会社など)からサポートを受けよう!
読者が今すぐ実行できるアクションプラン
1.失業保険について知ろう!
管轄のハローワークにお問合せいただき、手続きに必要なものなど失業保険についての知識を得ましょう。
2.どんな職種に就きたいのか目標を明確にしよう!
自分のキャリア目標を明確にし、どの職種や業界で働きたいのかを考えましょう。キャリアコンサルタントなどと相談し、具体的な目標を設定します。
3.目標に合った職業訓練を選ぼう!
キャリア目標に合った職業訓練プログラムを選びます。職業訓練センターなどを調査し、期間、カリキュラムなどを比較し検討します。
4.職業訓練を活用して新しいスキルを身につけよう!
新しいスキルを身につけることは、自分の目標を達成するための近道となります。
失業時には、自身のポテンシャルを最大限に引き出すためにも失業保険や職業訓練を活用しましょう。
5.関係機関(ハローワークや人材紹介会社など)からサポートを受けよう!
困ったときは管轄のハローワークに相談したり、弊社のような人材紹介サービスを提供している会社などを活用してみましょう!
株式会社キャリアプラスでは労働者派遣事業だけではなく、就職支援として職業訓練も行っております。
求職者の方が次のステップに進みやすいようにサポートしていく企業としてお力添えをしていきます。
下記HPに会社案内などを掲載しております。
https://cpcl.jp/company/overview